五月の青春

『18アゲイン』で抜群の魅力と演技力を見せ、若手俳優から実力派俳優へと成長しているイ・ドヒョン。そんな彼と『Sweet Home －俺と世界の絶望－』で兄妹役を好演し話題となったコ・ミンシが、本作では恋人役で再共演！
1980年の韓国、学生運動など若い力が社会に抗い緊張していた時代、苦悩する若い男女へ優しい春のように訪れた恋。だが、その恋は時代の波に翻弄されていく…。様々な事情を抱えた医大生ファン・ヒテをイ・ドヒョンが、留学のお金を貯めながらひた向きに働く看護師キム・ミョンヒをコ・ミンシが演じ、二人の表現するピュアで切実な愛が心に響き、甘い恋と苦い人生がドラマチックに描かれるメロドラマ。

民主化運動が広まる中、入院中のある女性が言った「家に帰りたい」という言葉から彼女を転院させるため、ソウルから光州に向かった医大生ファン・ヒテ（イ・ドヒョン）は、上司に抗う看護師キム・ミョンヒ（コ・ミンシ）を目撃する。そして、路上で人を救う彼女を再び見かけ、気になっていくヒテ。そんなヒテの前に見合い相手として現れたのは、友人の身代わりとなったミョンヒだった…。はじめは、見合いをダメにすることが目的だったミョンヒだが、ヒテのまっすぐな姿に惹かれ、二人は恋に落ちていく。イ・ドヒョン扮するヒテと、コ・ミンシ扮するミョンヒが、初々しく惹かれ合い徐々に距離を近づけていく様子は、可愛らしく、ずっと見守りたくなるほど。また、ヒテが転んだミョンヒをお姫様抱っこした後、桜の下で足を治療するシーンはときめき必至のため必見！その後、二人の抱える家族の問題、激しくなる時代の波によって、二人に距離が生まれていく切ない姿に涙せずにはいられない。

ミョンヒの友人で、民主化運動に参加する実業家の娘イ・スリョンを『熱血司祭』のクム・セロク。スリョンの兄で、ミョンヒを密かに思っているイ・スチャンを『海街チャチャチャ』のイ・サンイが演じ、実力ある俳優が楽しい場面は明るく、緊張感のある場面はシリアスに演じ、ドラマを引き立てている。
また、ファン・ヒテの父であり、民主化運動を力で抑える存在の保安隊対共課長ファン・ギナムを、『愛の不時着』で強い印象を残したオ・マンソクが演じ、悪役でありながら強烈な存在感と内に秘めた恐ろしさに眼が離せない。

2021年、光州で身元不明の遺骨が見つかる。そこから時を遡り1980年、民主化運動の熱を帯びた時代。ソウルからある事情を抱え、故郷の光州へ帰ってきた医大生のファン・ヒテは、看護師キム・ミョンヒと運命的に出会う。輝く春のように訪れた二人の恋。