クイーン・イン・ザ・ミラー －女王の召喚－

13歳のアナは母親との二人暮らし。同じ集合住宅に住む同世代の若者たちとつるみながらもどこか寂しい満たされない日々を送っていた。彼らの趣味は動画投稿。ある日、ロシアに伝わる「スペードの女王」の言い伝えを知った彼らは、実際に試してみて動画に収めようとする。暗闇でろうそくを灯し、トランプのスペードのQを鏡の前に置く。鏡に紅い口紅で扉の絵を描く。そして、“スペードの女王 姿を見せて”と３回唱える。女王の機嫌が良ければ願いがかない、悪ければ待ち受けるのは死。果たして、彼らに待ち受けていたものとは!?民間伝承を現代に蘇らせるホラーの秀作！

本作の原案は、ロシアのホラー『Queen of Spades：The Dark Rite』（2015年）であり、ポルト国際映画祭へも正式出品された作品。ゴシック的な雰囲気が強かったオリジナル作品に対し、カナダで活躍する新進気鋭のパトリック・ホワイト監督は現代における若者たちのリアルな日常を切り取りながら、物語の鍵を握るアイテムとして動画投稿やSNSなどを取り入れることで、古典的でもある民間伝承、悪霊の召還というテーマを今の時代でも起こりえる恐怖へと昇華させた。

13歳のアナは母親との二人暮らし。同じ集合住宅に住む同世代の若者たちとつるみながらもどこか寂しい満たされない日々を送っていた。彼らの趣味は動画投稿。ある日、若い男性の飛び降り自殺を目撃。死の間際に彼が呟いた「スペードの女王」という言葉がロシアに伝わる言い伝えであることに辿りついた彼らは、実際に試して動画に収めようとする。暗闇でろうそくを灯し、トランプのスペードのQを鏡の前に置く。鏡に紅い口紅で扉の絵を描く。そして、“スペードの女王 姿を見せて”と３回唱える。女王の機嫌が良ければ願いがかない、悪ければ待ち受けるのは死。言い伝え通り、一番年下であるアンナが儀式を行うが何も起こらず胸を撫で下ろす。だが、仲間の一人が急な心臓発作で亡くなったことを機に一気に事態は急変する。