婚礼大捷＜こんれいたいしょう＞ -愛結ぶ二人-

ダンスボーイズグループSF9でデビュー、アイドルとして活動し、俳優の道へ進んだロウン。『先輩、その口紅塗らないで』『偶然見つけたハル』などのラブロマンスで主演を務め、190㎝の長身に美しいルックスと優れた演技力で、多くのファンを魅了してきたロウンが、ラブコメ時代劇に挑戦！頭は良いが世間知らずのシム・ジョンウに扮し、今まで見せたことのない、コミカルな表情やユニークな姿で笑いを誘い、美しい姿でときめきもしっかり披露する。そして、相手役を務めるのは『契約友情』などドラマや映画で幅広く活躍し、確かな存在感で今注目を集めるチョ・イヒョン。両班の嫁であり、縁を結ぶ仲人という二重生活を送る、パワフルな女性チョン・スンドクをキュートに表現し、ロウン扮するジョンウと同様に視聴者をも夢中にさせる。

結婚相手である王女が婚礼中に亡くなり、自由に再婚できない独り身になってしまったシム・ジョンウ。そして、左議政の次男と結婚するも早くに夫を亡くし、両班の嫁であり、“仲人の神”ヨジュ宅として二重生活をしていたチョン・スンドク。そんな2人が出会い、王の命令で訳あり三姉妹の仲立ちを行うことからストーリーは展開し、2人の仲立ちは次第に朝廷を動かすことに…。優秀でも頭が固く世間知らずのジョンウは、活発な恋愛マスターのスンドクに、最初から翻弄されどんどん夢中になっていく。そして、スンドクもまた、素直ではないがウブな反応を見せるジョンウが可愛く見えるように。ロウンとイヒョン扮する正反対の2人が、ぶつかり合いながら距離を近づけていく様子が、時にコミカルに、時にシリアスに描かれ、胸キュンと切なさが同時に味わえてしまう。多幸感に襲われるほど、可愛いやり取りをみせたこの2人のカップルは、2024年KBS演技大賞にてベストカップル賞に輝いている。

本作の脚本を務めるのは『テバク不動産』で、除霊、不動産という斬新なテーマと、しっかりしたストーリーを披露した脚本家のハ・スジン。今回も、朝鮮時代、やもめの仲人など、難しい世界観の中に破綻なく愛に溢れたストーリーが広がり、“決まり”や“愛”について考えさせられる内容に。また、『ジャスティス～復讐という名の正義～』などを通じ、繊細な演出力を披露したファン・スンギ監督が演出を務め、時代劇でありながら、インタビュー形式でそれぞれの登場人物が自身の思いを話すという、ユニークな描き方を披露している。１つ１つのシーンが美しく、その映像は何度も見返したくなるほど。そして、OSTはドラマをあたたかく彩り、挿入歌にはロウンの所属していたSF9のインソンや、Hi-Fi Un!cornのオム・テミンなど豪華アーティストが参加している。衣装を人気衣装デザイナーのチョ·サンギョンが、担当していることでも話題になっており、展開や登場人物によって変わる色の組み合わせなどにも目を向けて欲しい。ドラマを制作する全ての要素が、ケミストリーを起こし文字通り“最高”のドラマになっている。

科挙に最年少主席で合格したシム・ジョンウは、ある理由で出仕できなくなり、鬱憤を溜めながら8年間過ごしてきた。そんな彼に、未婚の3姉妹を結婚させるよう王命が下る。ジョンウは“仲人の神”ヨジュ宅と協力することになるが、彼女が気になってしまい…。