
スマホが大画面に早変わり!
折りたたみスマホの魅力
私たちの生活に欠かせない存在となったスマホ。さまざまなメーカーから個性あふれる商品が数々販売されていますが、近年はガラケーのように折りたためるスマホの注目度が高まっています。
折りたたみスマホは便利そうだと感じる半面、本当に壊れないのだろうかと不安に思う方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、折りたたみスマホの仕組みやメリット、選ぶ際のポイントを解説します。また、おすすめの折りたたみスマホも紹介しますので、気になるモデルをぜひチェックしてみてください。
その仕組みとは?

折りたたみスマホは別名「フォルダブルスマホ」と呼ばれるもので、画面を縦もしくは横に折り曲げて使用できるのが特徴です。
スマホの画面を折りたためる秘密は、ディスプレイの素材に隠されています。従来のスマホは一般的に液晶ディスプレイが用いられており、バックライトから液晶に光を通すことで色を表示するため、一定の厚みが出てしまいます。
一方、折りたたみスマホのディスプレイには有機ELが採用されています。有機ELは液晶ディスプレイのようにバックライトがなく、発光体の素子自体が光る構造です。そのため、液晶よりも薄く軽い画面となり、折り曲げることを実現できるのです。また、画面のガラスも改良が重ねられ、折り曲げに耐える強度を保ちながら、跡がつきにくい素材となっています。
開閉テストをクリアした折りたたみスマホは、十分な強度を有していると判断できます。開閉を繰り返すことで画面が壊れそうというイメージのある方でも、安心して利用できるのではないでしょうか。また、折りたたむと大型ディスプレイが外に露出しないため、一般的なスマホよりも画面割れの心配が少ないともいえそうです。
ここからは、折りたたみスマホのメリットを具体的に見ていきましょう。
大画面で
使用できる

横折りタイプの折りたたみスマホの場合、まるでタブレットのような大画面で動画やゲームを楽しめます。縦折りタイプのスマホも、一般的なスマホよりも縦長で大きな画面の商品が多く、見やすいというメリットがあります。画面を好きな角度に調節できるので、スタンドを用意せずとも見やすい角度でスマホを操作できるのも特徴的です。
※写真はGalaxyZ FoldとiPad mini
複数のアプリを
同時に使用できる

一般的なスマホでも複数のアプリを同時に使用できるものがありますが、画面が小さいので見づらかったり操作しづらかったりという事もあるかもしれません。一方、折りたたみスマホは画面が大きいため、快適に複数のアプリを使用できます。攻略サイトを閲覧しながらゲームをプレイしたり、動画を見ながらSNSに書き込んだりと、スマホの使い道の幅が広がるでしょう。
コンパクトに
持ち運べる

縦折りタイプのスマホの場合、一般的なスマホよりもコンパクトなサイズで持ち運ぶことが可能です。横折りタイプの場合でも、タブレットよりもコンパクトなスマホサイズで持ち運べます。荷物をできる限り小さくしたい人にも、折りたたみスマホはおすすめです。
※写真はGalaxyZ FoldとiPhone14pro
折りたたみスマホにはさまざまな種類が存在しますが、どのような観点で選べばよいのでしょうか。注目すべきポイントを紹介します。
耐久性を
チェックする

ディスプレイの耐久性が十分かをチェックします。ガラスの素材やつなぎ目の構造によって耐久性が異なるので、公式ホームページなどを参考に情報収集するとよいでしょう。また、耐久テストのデータが公開されている場合はあわせて確認することをおすすめします。
用途に合わせて
横折りと縦折りを選ぶ

横折りタイプはタブレットのような大画面が魅力で、複数のアプリも同時に使用しやすい一方、サイズや重量が大きくなりがちです。縦折りタイプは横折りタイプに比べて画面は小さいですが、非常にコンパクトで持ち運びやすいのがメリットです。スマホをどのようなシーンで何のために使用するのか、自分の用途にあわせて形状を選びましょう。
折りたたみスマホ4選
最後に、Galaxyのおすすめ折りたたみスマホを4機種紹介します。
Galaxyの折りたたみスマホは縦折りタイプの「Flip」と、横折りタイプの「Fold」の2種類があります。「Fold」の方が画面が大きいため、タブレットのように折りたたみスマホを活用したい人におすすめです。「Flip」はコンパクトなサイズで持ち運びやすく、「Fold」に比べてお手頃な価格となっています。それでは、具体的な機種の特徴を説明していきましょう。
GalaxyZ Flip4

GalaxyZ Flip4は2022年9月発売。縦に折り畳みができるFlipシリーズの最新モデルです。縦に折り畳む仕様上、まるでガラケーのような使用感が得られるのが大きな特徴で、背面にも小型のカバーディスプレイが搭載されているため、閉じた状態でもある程度の情報を得ることができます。
開いてからは、上画面と下画面をつなげたフルスクリーンで利用するのはもちろん、それぞれ別のサイトを開いて2画面として利用することも可能となっており、アイデア次第でさまざまに活用していくことができるでしょう。
またデザイン性の高さは言わずもがなですが、性能面もしっかりと追求されており、CPUは高性能な「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。ゲームなど高負荷のかかる作業でもスムーズに操作することができます。
さらにバッテリー容量も3,700mAhと十分なサイズ。有線では超急速充電にも対応しているため、バッテリー関係で不便を感じることも少ないはずです。
GalaxyZ Fold3 5G

GalaxyZ Fold3 5Gは2021年8月発売。横折りタイプの折りたたみスマホで、開いた状態だとタブレットレベルの7.6型の大画面となります。閉じた状態だと細長いスマホのような形状で、シーンによって使い分けられるのが便利です。
重量は272gで、一般的なスマホに比べると少々重いですが、iPhone14 Pro Maxが240gなのでそれほど大きな差はありません。画面を閉じた時の厚みは16mmで、ズボンのポケットにも問題なく収まるサイズ感です。
画面を半開きの状態で固定するフレックスモードを活用すれば、上半分が映像で下半分が操作パネルのように、折り目を境にして画面が変わります。そのため、動画視聴やビデオ会議も快適に行えます。ディスプレイを開くと大画面でアプリやサイトを閲覧できるので、電子書籍などを読む時も、大きな画面で快適にコンテンツを楽しむ事ができます。
GalaxyZ Flip3 5G

GalaxyZ Flip3 5Gは2021年10月発売。上で紹介したGalaxyZ Flip4の旧来機にあたるモデルですが、基本的なスペックは現行機に勝るとも劣らない性能となっています。
最大の違いはデザイン面で、Flip4ではカメラが本来より少し出っ張るようなデザインとなっていますが、Flip3では完全なフラットとなっています。出っ張っていると言ってもほんの少しなので、使用に際して不便を感じることはありませんが、細部にまでこだわる人にとっては、Flip3の方がより洗練された印象を受けるかもしれませんね。
その一方で、アウトカメラは約1200万画素の超広角・広角レンズの2眼構成、インカメラは1,000万画素のシングルカメラとなっており、Flip4と同レベルのスペックを保有。性能面で劣ることもありません。
旧来機のため価格も抑えめになっているので、折りたたみスマホにチャレンジしてみたいと思っている方や、2台持ちのサブ機を探している方にもおすすめです。
GalaxyZ Fold4

GalaxyZ Fold4は2022年9月発売。Fold3の後継機となるモデルで、ベースは同じながらも細かい部分にグレードアップが施されています。
例えばメインディスプレイのリフレッシュレートの可変域が、Fold3の可変範囲が10~120Hzなのに対し、Fold4では1~120Hzに拡張。これによって無駄な電力消費を抑え、バッテリーを長持ちさせることが可能になります。またディスプレイ輝度に関してもFold4では1,000ニトに向上しているため、日差しの強い外でも画面が見やすくなっています。
またOSに関しても、Fold4では折りたたみスマホに最適化された「Android 12L」が搭載されており、大画面を活かしてより多くのコンテンツを表示することが可能。まるでタブレットのような使い心地を実現させることも不可能ではありません。
カメラ性能は大きく向上しており、広角レンズの画素数や望遠レンズのズーム性能がアップ。さらに8K動画撮影にも対応するなど、最新のデジカメと比較しても遜色ない性能となっています。
まとめ
折りたたみスマホの仕組みや特徴、メリットなどについて解説してきました。一般的なスマホにはない大画面やコンパクトさが魅力の折りたたみスマホは、さまざまなシーンで活躍してくれることでしょう。耐久性や重量、サイズ感をチェックしたうえで、自分にぴったりな機種を見つけ出してください。