
ケーブル端子の種類から「急速充電」までを徹底解説!
一口に「スマホのケーブル」と言っても、端子の形や性能によってその種類はさまざまです。 充電などで日々何気なく使っていても、ケーブルについて詳しくしらないという方も少なくないと思います。 そこで今回は「意外と知らない!?スマホのケーブル特集」と題し、スマホケーブルの種類や性能について詳しく解説します。便利な「急速充電」についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
スマホケーブルの種類
スマホ用に使われているケーブルの種類(規格)としては、以下の代表的な3つのタイプが挙げられます。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

micro USB Type-Bは、主にAndroidスマホで使われるケーブルです。単に「micro USB」と呼ばれることもあります。
micro USB Type-Bの端子は正面から見ると台形になっており、挿し込む際には上下(裏表)を合わせる必要があります。後述の「Type-C」が登場して以降はその出番が少しずつ減っていることもあるため、比較的古いモデルのAndroidスマホで使われているケーブルだと考えておけば問題ありません。その他、デジカメや各種パソコン周辺機器などでもこちらの規格が採用されています。

USB Type-C、またはUSB-Cは、Androidスマホをはじめとして、iPadなどのApple社製品でも使われることがあるケーブルです。
USB Type-CはUSBの中でも新しい規格であり、汎用性や転送速度など、さまざまな面で優れているのが特徴です。Type-Bが抱えていた端子の問題も解決されており、上下どちらでも接続できます。
最近登場したAndroidスマホに関しては、ほとんどの場合こちらのケーブルで充電を行います。また、ノートパソコンなどの電子機器でも採用されることが多くなっております。

LightningはApple社独自の規格で、iPhoneやiPad(一部はUSB Type-Cのモデルもあり)を充電する際にはこちらのケーブルを用います。Apple社製品専用のケーブル……と言い換えることもできるでしょう。
Lightningは薄く平らな端子が特徴であり、USB Type-Cと同様に、上下を気にせずに接続が可能です。
ケーブルごとの充電速度の違い

スマホ用のケーブルには、主に3つの規格があるとご説明しました。しかし同じ規格のケーブルの中でも、製品によって性能は異なります。例えば同じ充電器(ACアダプター)を使って充電したときでも、あるケーブルよりも別のケーブルのほうがスマホを充電するスピードが早い……というケースが考えられるのです。
これには、主にケーブルの「最大出力」が関係しています。最大出力は「A(アンペア)」という単位で表される、一度に流せる電流の大きさの目安です。充電器を蛇口、ケーブルをホースとして考えると、ホースが太ければ太いほど早く・たくさんの水を流せるようになると考えてください。もちろん、そのためには充電器の出力も大きい必要があります。
ケーブルの選び方

ここまで、スマホケーブルの種類や性能についてご説明してきました。皆さんの中には、最大出力の話などを聞いて、「じゃあどんなケーブルを選べばいいの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで以降では、スマホケーブルの選び方について、具体的なヒントをご紹介します。
一番重要なのはスマホと規格が合っているかどうか
ケーブルを選ぶうえでもっとも重要なのは、いわずもがな「お使いのスマホに接続できるかどうか」です。種類は限られていますが、念のためスマホ側の規格を確認しておきましょう。ここ数年で発売されてたAndroidスマホでは「micro USB Type-B」か「USB Type-C」、iPhoneでは「Lightning」が主流です。
スピーディに充電したいなら最大出力が大きいものを
先ほどご説明したとおり、スマホを充電する速度はケーブルの最大出力によって変わります。ざっくりと目安としては、「2A」以上のケーブルであれば、充電速度に不満を抱くことはないでしょう。
なお、繰り返しになりますが、実施に充電する速度は使う充電器によっても大きく差ができます。ケーブルを選ぶ際にはお使いの充電器の性能を確認するか、ケーブルとあわせて充電器も買い替えるのがおすすめです。
利用シーンによって最適な長さは変わる

ケーブルを選ぶうえでは、性能だけでなく長さも重要なポイントになります。
ご自宅で使うのであれば「大は小を兼ねる」という考え方である程度長いケーブルを買うのも選択肢の1つですが、モバイルバッテリーとあわせて使うなど、持ち運ぶ機会が多い場合には長さがネックになることも。1m程度のケーブルなら鞄に入れてもあまり絡まることがないため、用途別に何本かケーブルを用意しておくのも良いでしょう。
「充電専用」のケーブルには要注意!

数としてはあまり多くはないものの、ケーブルによっては充電のみに対応しており、データの通信ができないものもあります。「音楽や写真をパソコンに送れない!」といった事態を避けるためにも、購入する際には欠かさずチェックしておきたいところです。
何種類もケーブルを持ち運びたくない方には
どの規格にも対応した万能タイプも!
本題からは少し逸れてしまいますが、最新のケーブル(充電器)には複数の規格に対応した万能なタイプもあります。AndroidスマホとiPhoneの2台持ちをしているなど、充電するスマホの種類が複数の場合にはこちらもおすすめです。
まとめ
今回はスマホケーブルについて、種類や性能などの基礎知識を詳しく解説しました。普段はあまり意識しないでケーブルを使っていた方も、この特集を機に便利につかえる1本を見つけていただければと思います。