
スマホの充電切れに悩まされたくない方必見!
電源がない場所でもスマホなどを充電できる携帯型の充電器「モバイルバッテリー」。モバイルバッテリーを持ち歩いていれば、外出先で充電が切れそうなときも心配は無用です。 今回の特集では、モバイルバッテリーの基礎知識や、選び方のポイントについてご紹介します。
モバイルバッテリーとは

モバイルバッテリーはその名前のとおり、持ち歩きのできる携帯型の充電器です。あらかじめモバイルバッテリーを充電しておき、出先などで必要になった際に、充電するデバイスに接続して使います。端子が合ったケーブルさえ用意しておけば、基本的にどのようなデバイスでも充電が可能です。 近年のスマートフォンはバッテリーの性能が高いものも多いですが、それでも1日中外出していると、途中で充電がなくなってしまうことも珍しくありません。特に、通勤や通学で長時間電車に乗る人は、「充電が心もとない」と感じる機会が多いのではないでしょうか。 そんなときにモバイルバッテリーがあれば、必要に応じて、いつでもすぐに充電ができるようになります。総じてモバイルバッテリーは、現代人にとって、ぜひ1台用意しておきたいアイテムであると言えるでしょう。
モバイルバッテリーの性能
どのモバイルバッテリーでも基本的な機能は変わらないものの、用途に合った性能のモデルを選ぶことで、より快適に使うことができます。 以下では、モバイルバッテリーの選び方の前提として、性能に関する基本的なポイントをご紹介します。

モバイルバッテリーの容量は、一般的に「mAh(ミリアンペア・アワー)」という単位で表されます。詳細な説明は省略しますが、mA(ミリアンペア)は電流の大きさを、h(アワー)は「1時間」をそれぞれ指しています。例えば2000mAhのバッテリーは、「2000mAの電流を1時間流せるだけの容量がある」というわけです。つまり、mAhの数値が多ければ多いほど、そのバッテリーは大容量であるということを意味しています。

モバイルバッテリーの出力は、「接続したデバイスをどれだけ早く充電できるか」を指した性能です。出力は「V(ボルト)」と「A(アンペア)」の2つの数値で表されますが、Vの数はほとんどのモバイルバッテリーで一定のため、注目するべきなのはAになります。 充電するデバイスによるものの、基本的にはAの数が高いほど、スピーディーな充電が可能です。一般的なモバイルバッテリーの出力は、~2A程度。2A以上の出力を持っている場合には、多くの場合で「急速充電」が可能なモデルとしてうたわれています。 なお、実際の充電速度は、後述する入力端子の規格にも影響されます。出力の数値が大きいほど早く充電できるのは間違いありませんが、ここでは、あくまで目安として捉えておいてください。

出力が「モバイルバッテリーからデバイス」へ充電するときの速度を指すのに対して、こちらは、モバイルバッテリー本体を充電するときの速度を表している性能です。パッケージや取り扱い説明書では、主に「入力」と表記されています。 こちらも出力と同様に、判断するときに見るべきなのは「A」の数値です。入力のA数が高いモバイルバッテリーであれば、毎回の充電にかかる時間を短縮できます。こちらに関しても、~2A前後が基本的な目安です。

モバイルバッテリーは本体に出力端子が搭載されており、そこにケーブルを差し込むことで、充電先のデバイスと接続します。出力端子の数に応じて、複数台のデバイスを同時に充電することも可能です。 また、モバイルバッテリーのモデルによって、出力端子の規格も異なります。USBの「Type-A,B,C」や、同じUSBの中でも急速充電に特化した「USB PD(Power Delivery)」や「QC(Quick Charge)」など、モデルによって対応している出力規格はさまざまです。
モバイルバッテリーを選ぶ4つのポイント
それでは、ここからは実際にモバイルバッテリーを選ぶ際に注目すべきポイントを見ていきましょう。重要なポイントは、大きく分けて4つです。
Point 1普段使っているデバイスを充電できる回数をチェック
モバイルバッテリーのバッテリー容量を選ぶ際の目安は、「普段使っているデバイスをどれだけ充電できるか」です。スマホのバッテリー容量が大きければ、それだけモバイルバッテリーも大容量のモデルが必要になります。また、外出先でタブレットなどを使う場合には、さらに大きな容量が求められるでしょう。
Point 2無理なく持ち歩けるサイズかどうかをチェック
モバイルバッテリーを選ぶ上で、携帯性も重要です。 当然のことではありますが、基本的にはバッテリー容量に応じて、モバイルバッテリー本体のサイズも大きくなる傾向があります。「たくさん充電できるから」と大きなモバイルバッテリーを選ぶと、思いのほか持ち歩きづらく、不便さを感じてしまう恐れもあるでしょう。普段の荷持の量などを踏まえたうえで、無理なく携帯できるサイズや重さのモバイルバッテリーを選ぶのがおすすめです。 モバイルバッテリーのモデルによっては、大容量ながら携帯性にも優れているものもあります。例えばこちらのモデルは、コンパクトなサイズで、iPhone13を2回フル充電できる 容量を兼ね備えています。
Point 3デバイスを充電する速度をチェック
どれだけの速度でデバイスを充電できるのかも、モバイルバッテリーの重要な要素です。十分な充電速度があるモデルであれば、デバイスを使っていない間にスピーディーに充電することができます。 そのためモバイルバッテリーを選ぶときには、出力がどれだけあるのかはもちろん、出力端子の規格にも目を通しておきましょう。充電速度を重視する方は、「USB PD(Power Delivery)」や「QC(Quick Charge)」対応のモデルを選ぶのがおすすめです。
Point 4便利につかえる機能の有無をチェック
標準的な性能以外に、便利に使える機能が搭載されているかどうかもチェックしておきたいところです。代表的なものとしては、バッテリーの残量を一目でわかるように表示する機能などが挙げられます。 また、こちらのように、ケーブルで接続しなくても置くだけで充電できるモデルもあります。「Qi」と呼ばれる規格に対応している場合にはワイヤレス充電が可能なため、ケーブルを持ち歩きたくない方は、注目してみると良いでしょう。
まとめ
今回は基礎知識を解説しながら、モバイルバッテリーの選び方についてご紹介しました。 コンパクトなモバイルバッテリーであれば、かばんなどに入れてもかさばることなく持ち歩くことができます。また、大容量のモデルを選べば、スマホだけでなくタブレットへの充電もばっちりです。 外出中に充電切れに悩まされたくない方は、ぜひこの機会に、モバイルバッテリーを1台手に入れてみてはいかがでしょうか。