2011年にWiiで発売された『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』。そのNintendo Switch 版として、ＨＤ化されて登場したのが『ゼルダの伝説 スカイウォードソード ＨＤ』です。

各作品に時間的な繋がりがある「ゼルダの伝説」シリーズにおいて、最古の時代を描いた物語となっており、シリーズお馴染みの武器「マスターソード」誕生の秘密が語られるなど、ゼルダファン必見のストーリーが魅力の一つ。

大空と大地を舞台にしたフィールドは広大で、中でも大空を翔る時の浮遊感や疾走感はやみつきになる気持ちよさ。HD化されてより美しく描かれた幻想的な風景は、まさしくゼルダでしか味わうことができない世界観と言えるでしょう。

また本作はバトルシステムに特徴があり、相手の動きや構えを見ながらガードの隙間を狙うといった戦略的な攻撃が必要不可欠。そうしたリアルな戦いを、Joy-con2本持ちでダイナミックに体験できるのも楽しい要素です。

もちろん、シリーズ恒例の謎解きも健在で、難しいながらも理不尽ではない難易度だからこそ、自分の力だけでクリアしたいという思いも強くなりますね。

シリーズ最古の時代が語られる本作だからこそ、ゼルダファンはもちろん、はじめてゼルダに挑戦するという方にもおすすめです。

仲間を育てていくRPGの面白さと、戦術を立てて逆境を打ち破るシミュレーションゲームの醍醐味が融合した『ファイアーエムブレム』シリーズ。その17作目として登場したのが『ファイアーエムブレム 風花雪月』です。

プレイヤーは士官学校の教師として、生徒たちを指導し育てながら、厳しい戦闘をクリアしていくのが基本的なゲームの流れ。特徴あるユニットを効果的に配置し、それぞれの個性を活かしながらターン性で戦っていくシリーズお馴染みのシステムは健在ながら、教師としてより育成に力を入れて取り組んでいくことができます。

またマルチエンディングとなっており、どういったルートを辿るかでストーリーやエンディングが大きく異なってくるのも、本作ならではの魅力と言えるでしょう。一度クリアした後でも、他のルートを辿っていけば、まったく新しいゲーム体験をすることができます。

加えて、まるで上質なアニメ映画を見ているかのようなグラフィックは秀逸で、それぞれのキャラクターが生き生きと動き話す姿を見ているだけでも満足感がありますね。キャラクターへの思い入れが強くなればなるほど、より深くゲームにのめり込んでいくことができるでしょう。

スクウェア・エニックスから発売された『トライアングルストラテジー』は、HD-2Dという同社独自のグラフィック表現を用いた意欲作。

各キャラクターの個性やアビリティを活かすだけでなく、高低差や背後などの位置取りが影響を及ぼす戦闘は非常に戦略性が高く、やみくもにアタックするだけでは勝てない反面、自身の作戦・戦略が綺麗にはまった時の爽快感は一度経験するとやみつきになってしまうことでしょう。

また「信念」と呼ばれる3種の価値観がパラメータとして用意されており、ゲーム内の選択によって変化。その結果に応じて仲間になるキャラクターが変化するため、プレイの幅が無限に拡がると言っても過言ではありません。

また本作特有のシステムとして「信念の天秤」というもあり、運命を左右する重要な決断は仲間たちの投票によって変化。仲間を説得して自分が進めたい選択をするのか、それとも運を天に任せるのか。そういった選択も、すべては自分次第。ストーリーに干渉できる要素が多いからこそ、ゲームへの没入感も高くなり、より心揺さぶられる体験ができるはずです。

続編やシリーズものではないからこそ、はじめてのプレイヤーも始めやすく、シミュレーションゲームやタクティクスゲームが好きな人におすすめです。

オープンワールドのサイエンス・ファンタジーRPGで絶大な人気を誇る「ゼノブレイド」シリーズの第二弾。重厚かつ幻想的なストーリーと、かわいい＆かっこいいキャラクターたちが魅力で、和製RPG好きの人なら絶対にハマること間違いありません。

舞台は世界樹がそびえ立つ雲海の世界「アルスト」。巨神獣の上に築かれた国で、フィールドとなる複数の巨神獣を渡り歩きながら冒険を進めていきます。そんな舞台設定も特徴的で面白いですが、演出面も注目ポイントです！「第1話　出逢い」といったように、ストーリーが章ごとに区切られたアニメ的演出となっているんです。RPGはストーリーを追うのが苦手という人でも、すんなり世界に入り込めるでしょう。

ストーリーはもちろんのこと、キャラクターも最高です。関西弁の中二病キャラや毒舌のロボットなど、シリアスな世界観にクスっと笑える要素が絶妙に盛り込まれています。敵対組織も完全に憎める存在ではなく、そのキャラ設定が世界観の重厚さに拍車をかけています。

もちろん、RPGのお楽しみの一つである戦闘システムも魅力的です。ブレイド・スイッチ・バトルというシステムは、1人あたり最大3つのブレイドを装備して、戦況に応じてリアルタイムにブレイドを変えて戦うというもの。戦略の幅が広く、どっぷりハマれば何十時間でも遊べてしまうことでしょう。RPG好きの人も初心者の人も、誰でも楽しくプレイできて、いつの間にかその世界観にハマってしまう名作です。

ウマ娘の流行から、競馬ゲームに興味を持ち始めた人は多いのではないでしょうか。ダービースタリオンは、競走馬育成シミュレーションゲームの金字塔ともいえるタイトルで、1991年にファミリーコンピュータ用にアスキーから初代タイトルが発売されて以来、幅広い年齢層のファンを魅了してきました。

基本的なシステムは、小さな牧場のオーナーとして競走馬を繁殖し、調教してレースに挑むというもの。血統の配合を考えて、最強の競走馬を育成します。ダビスタのお約束ともいえるのが、少しのミスで牧場が倒産してしまうシステムです。他の競馬ゲームに比べて難易度は高めなのですが、だからこそ戦略的に考えてやりこめる面白さにつながっています。倒産の危機を乗り越えて牧場経営を成功させた暁には、ゲームとは思えない達成感を味わえるでしょう。

もちろん、競馬のレースもお楽しみ要素です。Switch版ダビスタの最大の魅力ともいえるのが、美しすぎるレース映像でしょう。まるで本物の競馬中継と見まがうようなクオリティの高さで、カメラワークもテレビそのものです。ファンファーレや入場曲も本物が使われています。自分自身の手で大切に育て上げた競走馬のリアルなレースに、手に汗握ること間違いありません。競馬ゲームにチャレンジしてみたいという方は、ぜひダビスタをプレイしてみてください。